第199章 彼らはもうここまで疎遠になったのか?

中野蓮はその言葉を聞くなり、母を怒らせるのが怖くて、慌てて弁解した。

「ひとりじゃないよ。パパが送ってくれたんだ。ママ、怒らないで。勝手にどっか行ったりしてない」

前にも何度かあった。母が家にいないのが退屈で、ひとりで外へ出て友だちと遊びに行ったことがある。見つかったとき、母はいつもひどく怒ったけれど、手を上げたりはしなかった。

どれだけ腹を立てても、母は必ず「話して分からせよう」とした。

その頃の蓮は、うるさくてたまらないと思っていた。けれど今になって思い返すと、本当に厄介だったのは自分のほうだ。

そう考えた瞬間、蓮の肩がしゅんと落ちた。

長谷川栞はその様子に眉をひそめる。

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